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2004年10月の記事

ゲームというコトバに振り回されて 2004-10-31T02-07

ゲームとは何なのか。この問いはよく僕の頭の中を引っ掻き回す。きっとWired Newsのゲーム関連記事なんかと出会ってしまった頃から、僕の中の常識として機能していた「ゲーム」という像が崩れてしまったんだろう、と思う。アソビの範疇を超えた議論の中に「ゲーム」が引っ張り出されているのを目の当たりにし、自分の「ゲーム」というコトバに対する解釈が狭く、融通のきかないシロモノだったことを思い知らされたような気がした。それから頭の中でその疑問と格闘しながら、批評したり状況についてコメントしたりとやってきた。でもいったんこの疑問自体を解剖してみて、どういう流れで行き着いた疑問なのか、ここらで今後のためにも頭の整理をしておきたい。

僕は幼稚園の頃からゲームと呼ばれるものをプレイして現在にまで至るダメ人間で、基本的にはRPGをもっとも好んでプレイしてきた。だからなのかは微妙なのだが、僕個人の感覚としては「ゲーム=物語」というイメージが根強い。映画や漫画、小説などなどといっしょくたにし、「物語」の語られ方の一つだと認識していた。しかし前述したWired Newsに加え、数々の「ゲーム」に関わるコトバたちにより、この先入観は突き崩されてきた。間違いだったということではなく、もっと様々な捉えかたがあることを齢二十を超えて思い知らされた。ゲームを批評するWEBサイトを制作したのはそれから後のこと。システムなる切り口を利用して、自分でも語りづらかった部分を開拓したいと考えたわけだ。

しかしこれはあくまでゲームを「個別」の「作品」として捉え、その「中身」を吟味する手法。批評というものは語り方としてはアリだと思うけれど、「ゲーム」というコトバが意味するものを色々含めて解釈するには他の学問分野と同様に一面的であり、取り扱う範囲も異なってくる。僕がゲームをめぐる世間的な状況や学問的なやり取りに対してまでなんらかの発言をしようとするなら、批評の他にも発信のスタイルを作っていく必要性を感じる。思いつきや唐突な関心でブログにコメントを書き連ねるのは覚書としては上等だけれど、根っこから何かを作り上げる作業とは異なってくる。そして、「じゃあ結局のところ、ゲームをどう考えて批評と別のコトバを作り上げるのさ」となり、気付けば冒頭で書いたなんだか煮え切らない疑問との格闘が始まっていたという顛末。

ここまで流れを整理してみると、重要な出発点が頭から消えていたことに気付く。もともとゲームに関する僕の最大の関心は「僕をサルにしてくれるゲームとの出会い」であった。状況を追っていても批評をしていても、それは常に僕のモチベーションとして、目的を定める指標としてあったはずのものだ。これを忘れていたのでは、問いが空中浮遊しているようなものだ。考えるのが楽しいのではなく、煮え切らないと感じていた時点で気付くべきだったかもしれない。だがとにかく、これから問題意識を得るならば僕はサル化を出発点にスタンスを練るべきなのだ。ゲームが何なのかという問いは、サル化とどう関係付けられるかが問題であり、それ自体が意味を持つ問いではない。

以上、一人自己啓発セミナーでした。

Descriptionをトップ表示に 2004-10-26T02-48

本文がいきなり表示されて、「コメントを書くためにはわざわざ中身の変わらない記事を異なるレイアウトで表示させられる」というのはちょっとかったるいかな、と思ったので仕様変更。どうせRSS用に要約文を書いているのだから、それを応用して表示部をいじりました。こういうちよっとした思いつきをささっと実行できるのがプログラムの面白いところかも。

他のWEBLOGツールでよく見かける「続きを読む」の代わりに「要約文から本文へ」という流れができればちょうどいいかなとも思います。そもそも「続きを読む」という表記はHTML全体を一文書として扱わない、リンクを単なるジャンプ機能として利用する習慣からきてるわけだし、その点要約から本文というのはスマートな感じかなぁ。

トップページでゴミゴミと長文が並びまくるのもうざったい感じがしていたし、管理人は一応満足しているのですが。まあこのあたりは反応を返してもらわないとわかりませんね。とりあえず目標として「ナビゲーションは文章と矛盾しない形で自然に見せ、かつわかりやすくする」なんてことを考えているのですが。主要なブラウザがメタ情報をきっちり解釈してくれるようになれば、全然気にする必要もなくなる問題ですけどね。まあこういう努力が楽しいのでもうちっとやってみます。

リニューアル自己批判 2004-10-25T04-02

ウェブサイトをよりよいものにするために、再構築しました。
本当に以前のURIをそのままにしておくことは不可能だと思いますか?もしそうであれば、よほどまずいURIを付けていたということです。新しいURIは、次のデザイン更新後にもそのまま使えるように、よく考えてください。
以前はこのためにCGIスクリプトを使っていましたが、今はバイナリのプログラムを使っています。
ドキュメントを探す出発点となるメインページは、どう見てもこの先何年も同じ形でアクセスできるという保証を与えてくれそうにありません。"cgi- bin"や"oldbrowse"や".pl"といったものはみな「私たちは今こうやっています」ということを示すものです。逆に、このページでドキュメントを探すと、その結果として最初に出てくるのも同様に芳しくない

「CGIは切り離されたcgi-binに置かなければならないniftyサーバー」の運営者にも読んでほしいところです。しかし僕自身にとっても耳の痛い話が山盛りです。ここを読んでの自戒を。

一個人サイトであっても、こうした配慮をしているかいないかだけで世の中の誰かさんにくだらん時間をとらせてしまうことになってしまうし、まして企業や学校、自治体、官公庁などの情報だったら時と場合によってデジタルディバイドをわざわざ生んでしまう。

…まあ人のことをとやかく言う前に、まずは自分の身の回りを整備しながらちょこちょことやっていくのが吉ですかね。

BLOGをプログラムしてみた 2004-10-23T13-19

レンタルBLOGサービスの吐き出すHTMLに疲れきってしまったので、perlをいじくりたおしてどうにかこのBLOGを作りました。トラックバックは実装していませんが、とりあえず望んだ形にまでは持っていけたと思います。

とりあえずRDFを記事の書き込みと同時に自動生成してくれるところまではいけたので、まずはよしとしておきます。現時点ではとても配布できるような代物ではありませんが、暇がある時にでも直しつつ再配布できたらなあ、と思います。改造版の再配布は不許可でした。

なお、この似非WeblogはWebFlogさんのプログラムを参考に作らせていただきました(むやみにいじりすぎて元とは別物になってしまっていますが…)。

完全に一から作り直しました。(2005年03月15日追記)

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published:2005-03-21